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ダイナメーションの第一人者、レイ・ハリーハウゼンの映画をまとめてみた

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みなさんは、レイ・ハリーハウゼンという人物をご存知でしょうか。

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ファンタジー映画において、ストップモーションでクリーチャーを表現し、特撮技術の第一人者だった人物です。

ジョージ・ルーカスに「彼がいなかったら『スター・ウォーズ』は存在しなかった」と言わしめた、ハリーハウゼンが手掛けた映画を振り返ってみたいと思います。

ちなみに、2020年は生誕100周年!

レイ・ハリーハウゼンについて

レイ・ハリーハウゼン(Ray Harryhausen、1920年6月29日 - 2013年5月7日 )は、アメリカ合衆国の特撮映画の監督・特殊効果スタッフで、ストップモーション・アニメーター。映画史上、20世紀の映画における特撮技術の歴史を作ってきたといわれる人物である。1950年代から1970年代に活躍し、多くの特撮SF・ファンタジー映画を手がけた。

内部にアーマチュア(可動式骨格)を仕込んだ人形を1コマずつ撮影するモデルアニメーションの分野で評価されており、リアルな動きで作り出された映像は世界の人々を驚嘆させた。特に評価が高いのは、「ダイナメーション」と呼ばれる手法で、これは俳優の演技をスクリーン・プロセスでコマ送りで投影しながらそれに合わせて人形を動かすもの。従来、俳優と人形のカラーでの合成には、人形の撮影時にライトの熱で色温度が変化してしまい、実際に映写した際に俳優に対して人形の色が目まぐるしく変わってしまうという難点があったが、ハリーハウゼンは人形の撮影の際、コマ毎に色温度を修正するフィルタを入れる事を生み出し、この問題を解決。これにより人形と人間の同時演技(例えばミニチュアと人間の格闘シーン)が光学合成なしで可能となり、後のハリウッド映画の特撮人気を爆発させた。

引用元:レイ・ハリーハウゼン - Wikipedia

残念ながら、2013年5月に亡くなってしまいましたが、その存在は大きく、前述したとおりジョージ・ルーカスやピクサーの面々も随分と影響を受けています(『モンスターズ・インク』でマイクがデートに使った寿司屋の名前が「ハリーハウゼン」ですよね)。また、日本の『ゴジラ』も影響を受けていると言われています。

YouTubeにハリーハウゼンが生み出したクリーチャーをまとめた動画があったので載せておきます。

ハリーハウゼンの執念と愛がこもってるクリーチャーのぎこちない動きが、逆に生き生きと感じます。なんというか、現在のCGでは出せない“味”があるように思えてなりません。

レイ・ハリーハウゼンが手掛けた作品

ここからは、ハリーハウゼンが手掛けた代表的な作品を並べていきたいと思います。どれも面白いヨ!

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ハリーハウゼンが初めて本格的に特殊撮影で参加した『原子怪獣現わる』は1953年に制作された特撮怪獣映画です。監督はユージーン・ルーリー。

レイ・ブラッドベリの短編『霧笛』を原作としていて、水爆実験で蘇った怪獣がニューヨークを襲うお話です。“水爆実験で蘇る怪獣”でピンを来た方も多いと思いますが、日本の『ゴジラ』に多大なる影響を与えた映画です。

水爆と深海の怪物

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1955年、ロバート・ゴードン監督により制作。

水爆実験の影響で深海の大ダコが船を襲い、サンフランシスコに上陸して大暴れします。

タコは予算の関係で6本足になってたり、ロサンゼルス市から撮影許可がおりずにゲリラ撮影をしたりで、制作はなかなか大変だったようです。

世紀の謎 空飛ぶ円盤地球を襲撃す

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1956年、フレッド・F・シアーズにより制作。ハリーハウゼンは、この映画でUFOに挑戦しました。

地球への移住をもくろむ異星人にアタフタするというストーリーで、ティム・バートンの『マーズ・アタック』に多大な影響を与えている映画です。

地球へ2千万マイル

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1957年、ネイザン・ジュラン監督。ハリーハウゼンが「ヨーロッパに行きたい」と言ったからヨーロッパを舞台にした映画を作ろう、ということでできた映画らしい。

地球に来てしまった金星の生物「イーマ」がモンスターとして人間に殺されてしまう、というストーリーは『キングコング』へのオマージュということです。

シンドバッド7回目の航海

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1958年、ネイザン・ジュラン監督制作の映画で、シンドバッド三部作の記念すべき1作目。

サイクロプスや骸骨剣士、ロック鳥やドラゴンなどファンタジー世界でおなじみのクリーチャーたちが登場する、ハリーハウゼンの代表作と言ってもいい作品です。特に、骸骨剣士の剣戟シーンは有名。

ちなみに、ハリーハウゼン初のカラー作品です。

SF巨大生物の島

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1963年、サイ・エンドフィールド監督。

ジュール・ヴェルヌの『神秘の島』を原作としていますが、それを大幅に脚色して巨大生物を登場させた、ハリーハウゼンのための映画と言ってもいいのではないでしょうか。

アルゴ探検隊の大冒険

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1963年、ドン・チャフィ監督。ギリシア神話のイアソンのアルゴ船探検隊の冒険を描いた作品で、ついにギリシア神話を舞台にしてハリーハウゼンの能力が如何なく発揮されています。

タロスやハーピーが登場し、ヒュドラから生まれた7人の骸骨剣士の剣戟シーンでハリーハウゼンは「同時に7体!」と世界を驚嘆させています。

恐竜100万年

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1966年、ドン・チャフィ監督。ハリーハウゼンはこの映画で実在した生物を手掛けていますが、アロサウルスやトリケラトプス、アーケロン、プテラノドンなどの動きは大変評価されています。

恐竜グワンジ

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1969年、ジェームズ・オコノリー監督。ハリーハウゼンはこの映画でおそらく初めて制作でもクレジットされています。

現代によみがえった恐竜がテーマの映画です。

 

シンドバッド 黄金の航海

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1973年、ゴードン・ハッセル監督。シンドバッド三部作の15年ぶりの2作目。

サイレン、ケンタウロス、グリフィンなどが登場し、誰にも真似できない域に到達したハリーハウゼンのダイナメーションが楽しめます。6本腕の陰母神カーリ像は大変評価が高く、ハリーハウゼンの最高傑作とする人も少なくありません。

シンドバッド 虎の目大冒険

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1977年、サム・ワナメイカー監督。シンドバッド三部作最後の作品で、一角の原始人や、ヒヒに変えられた王子の動きは必見です。

タイタンの戦い

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1981年、デズモンド・デイヴィス監督。ギリシア神話のペルセウスの活躍を描いた傑作です。

カリボス、クラーケン、ディオスキロス、メデューサなどが登場しますが、何といってもペガサスのリアルな動きに注目です。

ファンタジー映画として、ハリーハウゼンのダイナメーション映画として、最高といっていいデキで、2010年にはリメイクされ、2012年には続編『タイタンの逆襲』も公開されています。

ハリーハウゼンを知るなら、まず『タイタンの戦い』がいいかも。

最後に

レイ・ハリーハウゼンは20世紀の映画、特にファンタジー映画においてなくてはならない存在だったと思います。

彼が生み出した生き生きとしたクリーチャーたちに当時は世界中がビックリしたのは間違いありません。

「何か観る映画ないなぁ」なんて時は、そんな巨匠の作品を楽しんでみてはいかがでしょうか。ぼくの個人的なオススメは、やっぱり『アルゴ探検隊の大冒険』です。