今回は、ぼくが大事にしているツイートをご紹介したいと思います。2013年2月に亡くなったゲームデザイナー、飯野賢治さんのツイートなんですが。
飯野賢治とは?
飯野 賢治(いいの けんじ、1970年5月5日 - 2013年2月20日)は、日本のゲームクリエイター、実業家。 株式会社ワープ、スーパーワープ、フロムイエロートゥオレンジなどで代表取締役社長を務めた。
代表作は『Dの食卓』『エネミー・ゼロ』など、と言えばわかりますでしょうか。
飯野賢治さんのツイート
うわー懐かしい「スーパーヒットゲーム学」。書いてくれて嬉しいなあ。「ひのきの棒ってなんなの?」とか訊いてる本です。著者じゃないとしてもオススメ本!(-: → http://bit.ly/csQ5jJ
— 飯野賢治 Kenji Eno (@kenjieno) March 10, 2010
これは、飯野さんが、ぼくが前の前のブログで書いた記事にツイートしてくれたものです。
飯野賢治著『スーパーヒットゲーム学』の記事
飯野さんが「懐かしい」と言っている記事をここに転載いたします。飯野さんが著した本について書いたものです。
スーパーヒットゲーム学
ゲーム界の鬼才、飯野賢治が聞き役にまわったインタビュー集を久々に読んだ。
『スーパーヒットゲーム学』とあるが、ゲームを学問しよう、という内容ではなく、あくまでも対談集。 対談相手は『スーパーマリオブラザーズ』の宮本茂、『バーテャファイター』の鈴木裕、『アクアノートの休日』の飯田和敏、『ドラゴンクエスト』の堀井雄二、『ゼビウス』の遠藤政伸、『パックマン』の岩谷徹と、ビッグネームばかり。これらの人たちが、他の人相手では言わないようなことを飯野賢治相手にしゃべりまくるのが圧巻。
鈴木さんや飯田さんは普段から仲良かったんだろうから良いにしても、飯野よ堀井雄二さん相手にタメ口かよ!みたいな口調でなかなかスゴイ。もしかしたらこの飯野さんの口振りが鼻につく人がいるかも。
ていうか、絶対鼻につくよなぁ(笑)。でもそこが飯野だよな、と納得させるものをもってるよな。
とにかく、上記のゲーム群の大小のネタを仕入れるにはとてもいい本である。個人的には、遠藤さんの『ゼビウス』誕生秘話がとても面白い。
ゲームが好きな人は読んでおいて損はないよ。
こんな記事を書いたのが2010年3月10日でした。
飯野賢治さんの訃報
そして、ぼくは2013年2月20日、「飯野賢治死去」のニュースに驚くことになります。
若いころからの飯野さんの言動に衝撃を受け、注目していたぼくは、その後何本か飯野さんについて書きました。
その過程で、過去に書いた飯野さんについての記事を見返しているときに、上のツイートに気づきました。
ぼくは、このツイートにまったく気付いていませんでした。当初、ツイッターなんてしてませんでしたし、ブログにソーシャルボタンに貼るのもその後だったので、気付きようもありませんでした。
一生大事にする!
はじめこのツイートを見たときはジワッとウルッときてしまいましたね。
こんな記事に「書いてくれて嬉しい」といってくださる飯野さん、いやいやこちらこそ嬉しいどころじゃございません。
亡くなる前に気付くことができれば御礼も申し上げることができたのに、なんでそのときツイッターをしてなかったんだろう、と悔やまれます。
ともあれ、このツイートはぼくの宝になりました。
一生大事にしていきます。
単純に、本の著者から直接の反応をいただけたのが嬉しいですし、ましてやそれが天下の飯野賢治ですから。
大事にするといったって、ぼくができることはないのですが、飯野さんのツイッターアカウントがまだ生きているのが幸いです。
我が家の『スーパーヒットゲーム学』
その後、わが家のこの本は、ゲーム好きの長男に持たせています。ぼくが大事にしてたってのに扱いがぞんざいですが、本自体もかつての飯野さんみたい丈夫なんですよこれが。
飯野さんの相手だからついつい本音を語る伝説のゲームデザイナーの言葉を読んで、わが長男もレトロゲームに興味津々となっております。
ゲームに関する色んなことがわかっていいですよ、これ。