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RPGってストーリーいらなくない?ってのを書こうと思ったら「日本独自のRPGの発展」みたいなことを書いてしまった

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RPGといえばウィザードリィとローグライクが大好物です。ぼくは、暗くてジメジメしたダンジョンに潜ってモンスターと戦ってお宝漁ってれば幸せなんですよ。

ウィザードリィ・外伝 ~戦闘の監獄~ Prisoners of the Battles

「戦え!倒せ!そして奪え!あっ、お宝だヒャッホーイ!」

ダンジョンを彷徨いながらそんなことを叫んでいるぼくが、こんな増田さんをみつけたよ。

anond.hatelabo.jp

えええーーーーーっ!とは思いましたやっぱり。ぼくにとっては、RPGと言えば「戦闘」ですから。

そこで考えたい、RPGにとってストーリーって何?

テーブルトーク

今ではRPGといえばコンピュータRPGですが、元々はRPGはテーブルトークと言われ、ゲームを司るマスターの元にプレイヤーが集まってそれぞれのキャラクタを演じて会話をしながら遊ぶものでした。プレイヤーが自分の分身のRole(=役割)をPlaying(=演じる)ゲームだったわけです。手の込んだママゴトです、要するに。

もちろん、それにはマスターが展開するストーリーがあったし、その中でプレイヤーは一生懸命、自分のキャラを演じるのですね。そして、目的の達成によってキャラクタが成長することに喜びを感じるのです(戦闘は目的の達成への過程、よって戦闘そのものでは経験値は得られませんでした)。その喜びは、RPGを遊ぶ重大な動機であり、重要な要素でした。

自分のキャラを演じる、というのがミソ。ストーリーの中の誰かを演じるのではないということです。

コンピュータRPG

テーブルトークは、上記のような遊び方のため、場所と人を要するものでした。それをそろえるのは結構大変です。できれば一人でも遊びたい。そこで考え出されたのがコンピュータRPGです。

テーブルトークのマスターの役割をコンピュータに任せることによって、遊び手ひとりだけでRPGを楽しめるようにしたのがコンピュータRPGです。

そうして、言わずと知れた元祖RPG『ウィザードリィ』と『ウルティマ』が誕生しました。

『ウィザードリィ』はRPGの戦闘とそれに伴うキャラクタの成長にスポットを当てていました。一方、『ウルティマ』はマスターが提供するストーリーの中でキャラクタをどう動かすかにスポットを当てていました。

ここで怪しい分岐が生まれてます。

日本のRPG

『ウィザードリィ』、『ウルティマ』は海外で大ヒットします。

海外ではものすごく面白いゲームが流行ってるらしい、と日本でも話題になり、やがて日本でもコンピュータRPGが生まれます。『ザ・ブラック・オニキス』や『夢幻の心臓』や『ファンタジアン』なんかが生まれたわけですが、そもそもパソコンでゲームしてる人口が少ないもんですから、一部のマニアックなファンがいるだけでした。みんなファミコンしてたし。

そこで、とあるひとりの日本人のRPGファンが思いました。「ファミコンでRPG作ったらいいんじゃね?」その人こそ、堀井雄二さんです。

そして『ドラゴンクエスト』が生まれ(端折ってゴメン)、『ファイナルファンタジー』が生まれます(端折ってます)。

そして『ファイナルファンタジー』が大ヒットしたことが、日本のRPGを独自のものにしました。

しゃべる『ファイナルファンタジー』

『ファイナルファンタジー』の主人公はしゃべります。そしてストーリーが展開していく。そこにプレイヤーの入る隙はありません。そんなことより、ストーリーの面白さを追求しようよ!という考えですね。

この考えは、のちに『ファイナルファンタジー』が映画化したことでもわかるように、映像メディアである映画へのコンプレックスから生まれたのではないか、と思いますが。

それはさておき、自分の役割を演じる(=RolePlaying)ゲームではないRPG、それが『ファイナルファンタジー』なのです。そしてそれがヒットし、日本のRPGはこれが主流になっていきます(『ドラクエ』も、主人公こそしゃべりませんが…)。

RPGを遊ぶ=ストーリーを追う

ゲーム内の主人公がしゃべってゲームが展開するとなると、当然ストーリーを追うのが目的になるでしょう。その間にある、RPGの大事な要素である戦闘やそれに伴うキャラクタの成長なんてものは、めんどくさい以外の何物でもないことになります。だから、冒頭の増田さんみたいな意見が出てくるのでしょうね。

anond.hatelabo.jp

当然出てくるべくして出てきた意見だと思いますが、ぼくはRPGは戦闘ありきだと思いたい。

だって戦闘とかナシでストーリーを追うんだったら、上質なハイファンタジー小説を読んでる方が全然楽しくない?

『指輪物語』読んで、『魔法の国ザンス』シリーズ読んで『ドラゴンランス』シリーズ読んでたらよくない?(ぼくの好きな小説だけ挙げてゴメンよ)

ちなみに、『魔法の国ザンス』シリーズはマジで超オススメ。

最後に。ぼくにとってのRPG

ぼくにとっては、RPGとは「戦闘とそれに伴うキャラクタの成長」に他なりません。

ダンジョンに潜り、敵を倒しながら強くなり、お宝をゲットし、さらに深く強く…、の繰り返しが楽しい。楽しすぎる。そしてその際に、主人公の冒険者になりきってこそRPGなんです。

だから、逆にRPGってストーリーいらなくない?って思います。

ストーリーなんてゲームの導入に自分の役割が語られるだけで十分。あとは、自分がストーリーを作る。それこそがRPGだとぼくは思ってます。

さて、今日はどのダンジョンに潜るかな?